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 先日、撮影の仕事で葉山に行った。正確には葉山のちょっと先にある長者ヶ崎海岸。5月だというのにこの日は眩しいばかりの太陽がギラギラと照りつけ、さながら初夏のような暑さだった。前日までの颱風のような風の影響で空気もきれい。
 昼前に現地に着くと、すぐに撮影の準備に入る。この日はCD用ジャケットに使うアーティスト写真の撮影だった。僕は今回は撮る役割ではなく、デザインなど全体を見通して指示を出すという立場。衣装決めの打ち合わせをして、いよいよ昼過ぎから撮影に入る。
 白く塗られた海辺のウッド・デッキは強烈に光を反射し、その向こうに見える波間では、地元のサーファーたちが繰り出してしきりに波を待っている。プロデューサーのM氏と「この時間にサーフィンが出来るなんていう環境、羨ましいですね」「しかし皆さん、自営業の方なんですかね?」なんていう会話をしながら、時は過ぎていく。「これだけ光が強いと、黄色の衣装は色が飛んでしまうかもね」「そうですね。青や赤の原色の衣装中心でいきましょうか?」カメラマンと会話を交わし、撮影は淡々と進む。そして約3時間後、無事終了。
 葉山に行くにはJR横須賀線に乗り、逗子駅で下車。そこからバスに乗ってかれこれ20分ほどの道のりだ。現場を後にして逗子駅にたどり着いたとき、この駅舎の改札をずいぶん前にくぐったことをふと思い出した。そう、あれは1986年の夏のこと。この駅からバスに揺られて逗子マリーナにYumingのコンサートを見に行ったのだった。2時過ぎに現地に着くと、会場のプールサイドではYumingがリハーサルの真っ最中。野外だから当然、リハの音は筒抜けだ。海を間近に望む堤防の上を歩いて覗いたり、フェンスとフェンスの間から目をこらしたりすると、プールの側では水着姿のYumingが時々泳いだりしながら、気持ちよさそうにリハをこなしていた。本番ではギタリストがプールに潜ってギター・ソロを弾いたり、夏らしい演出もあったりして、あっという間に夕闇が迫る時刻になっていた。そういえば、終演後、バスに乗って逗子駅に戻るため、思いっきりダッシュしたのだった。そんなどうでもいいことも、今となっては楽しい思い出のひとコマ。当時と変わらないこの日の逗子の駅は、また新たな暑い日の記憶と共に、心に上書き保存されていくのだった。
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