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2010.05.24 優しい風待ち
 一昨日は新高円寺にあるライヴ・ハウスSTAX FREDに、ノラオンナさん主催のライヴ企画「静かな赤」を見に出かけた。このライヴハウスへは行くのは初めてで、しかもノラオンナさんのライヴを見るのも久しぶり。
 実はここ数週間ほど、Twitter上でノラオンナさんを見つけてフォローしたところ、彼女も僕のことを覚えていてくれてフォローしてくれて、それで何度かやりとりをする中でこのライヴのことを知ったのだった。しかも共演者を見てびっくり。アーリー・タイムス・ストリングス・バンドの今井忍さんだったからだ。

 渡辺勝さん、村上律さん、松田"ari"幸一さん、竹田裕美子さん、そして今井忍さんというメンバーで今も活動中のアーリー・タイムス・ストリングス・バンドは、結成は1972年。はちみつぱい脱退後の渡辺勝さん、今井忍さん、律とイサトの村上律さん、ラストショウ結成前の松田"ari"幸一さん、そして竹田裕美子さん、高橋至さんというメンバーで吉祥寺で結成されている。その当時のエピソード(吉祥寺の近鉄百貨店(現ヨドバシカメラ)裏の一軒家でのコミューン生活など)はこの日のライヴのMCでも今井忍さんによって語られていたが、その翌年にソニーからレコード・デビューし、間もなくグループは解散。その後今井忍さん、渡辺勝さん、竹田裕美子さんはキリギリスを、松田"ari"幸一さんと村上律さんは徳武弘文さんたちとラストショウを結成し、それぞれの道を進むことになるが、1997年に再結成し、現在も活動中である。

 僕と今井忍さんとはどこで知り合ったのか定かではないのだが、恐らく10年ぐらい前に長門芳郎さんや川村恭子さんとよく会うようになって、それでライヴハウスで紹介されたような気がする。何度かライヴも見ているし、もちろんアーリーで出演した2005年9月4日の狭山での「ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル 2005」(あの豪雨の日!雨が降り出す直前のステージだった)も経験している。そういえば麻田浩さんのCD『GOLDEN☆BEST GREETINGS FROM NASHVILLE + Singles & Rare Tracks』発売記念として行われた渋谷クアトロでのライヴ(2004年9月18日)も、今井忍さん達と一緒に観た記憶があるし、その後も何度も下北沢のラカーニャでお会いしているが、最近はご無沙汰していたので、今回のライヴはまたとない機会だと思って駆けつけることにした。

 しかもノラオンナさんとはきちんと会ってお話ししたことは、何故か今までなかった。もちろん僕は一方的によく知っていて、特に彼女が松本隆さんの風待レコードからアルバムをリリースするにあたっては、当時松本隆さんにお会いしてその経緯を詳しくお訊きしたり、松本さんが主催されていたライヴ・イヴェント「風待フラッグ」にも毎回お招き頂いていたので、当時の彼女を取り巻くスタッフや環境はよく知っていた。しかし大体が松本さんや、松本さんの当時のマネージャーであった娘の美緒さん、風待レコード・スタッフの堀越さんを通しての繋がりだったので、何故か今までお会いしてお話しする機会が無かったのだった。だからTwitterで今繋がったことも、きっと何かの縁なんだろう。僕は強くそう思った。

 この日はまず今井さんが、ソロ・アルバム『夜のつばさ』収録曲や、アーリー時代のナンバーを50分ほどギター1本で弾き語った。今井さんの声は僕はすごく好きで、とにかく温かく包んでくれる優しさがそこにはある。2007年にオーマガトキからリリースされた初のソロ・アルバム『夜のつばさ』に込められたあの世界観を目の前で体感できる、すごく幸せなひとときだった。
 それにこのライヴ・ハウス、すごく音が良い。30席ほどの小さな空間なのだが、響きが素晴らしいのだ。微妙なビブラートや細かな演奏の技まで聴き取れ、大きな会場では味わえない息づかいまでもが伝わってくる、そんな贅沢な時間を過ごさせて頂いた。
 そして休憩を挟んでノラオンナさんの登場。いつものウクレレ1本での弾き語りスタイルでの「陳腐なふたり」でライヴはスタート。2008年に今井さんと同じくオーマガトキからリリースされた『陳腐なふたり』や、前述の風待レコードでの『少し大人になりなさい』などの中からたっぷりと彼女の世界を堪能することが出来た。ちょっと日本人離れした間の取り方、そしてかなりセンセーショナルな内容を例え歌っていたとしても、それをサラッと表現してしまう独特の感性、それがウクレレの響きと協調する時に、ワン&オンリーな世界を導き出すのだ。そして彼女の歌を聴くと、僕はボサ・ノヴァ歌手のようなテイストをいつも思い浮かべる。リズム感のある言葉の譜割りも含めて、その乾いた感じや声質から、きっとそんな感じを抱くのだろう。
 そして最後には今井忍さんとキーボードのRICOさんと共に数曲を演奏。それぞれの曲を一緒に繋げて演奏したり、さらにラストではノラオンナさんの名曲「流れ星」も聴くことが出来て、感激のライヴだった。

 終演後、今井さん、RICOさん、そしてノラオンナさんといっしょに、暫く会場で話しながら飲むことが出来た。ノラオンナさんとは何だか初めて言葉を交わしたような気が全くしなくて、特に風待レコード時代の話とか、最近のライヴのこととか、ウクレレを弾くことになった切っ掛けとか、色々なことを教えて頂いた。あの声にもう一度生で出会えたことは、大きな収穫だったと同時に、これからの活動がますます楽しみになった。

 今回のこともそうだが、思わぬところで人と人とが繋がっていくこと、これを観ているのはすごく楽しいことだ。飲みながら、僕は本気でノラオンナさんに「この3人でユニット結成しましょうよ!」とけしかけていた。これはかなり本気。だって、声の混じり方とか、音のバランスとか、すごく良かったから。今井忍さん、ノラオンナさん、RICOさん、ありがとうございました!また素敵な演奏、聴かせて下さいね。

■ノラオンナHP
http://noraonna.jpn.org/
http://www.myspace.com/noraonna

■Early Times Strings Band's Home(今井忍)
http://www12.ocn.ne.jp/~atbb/

■RICO's HP
http://www.ricodonchacha.com/index.html

今日の1曲:「流れ星」ノラオンナ(from the album『少し大人になりなさい』)

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