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 最近の洋楽は、メジャーよりもインディー・シーンからの作品の方がとても魅力的に聞こえる。しかも店頭に足を運んでも、新たな発見は少ない。仕事の行き帰りに寄れる範囲で僕が唯一頼りにしているのは、タワーレコード新宿店の洋楽フロアにあるインディ・ポップのコーナーで、バイヤーオススメのCDが常時30枚ぐらい試聴出来るようになっている。しかもほとんどがオルタナやグランジと言うよりは、UKギター・ポップやネオアコ、USだとビーチ・ボーイズなどの系統を引くモノだったりするので、新たな発見も多かったりするのだ。

 しかしそのタワレコですら、なかなか手に入らないモノも多い。MySpaceなどを調べてリリースされていることを確認したものの、実際に店頭に行ってみるとどこにも置かれていない。マニアックなものはディスクユニオン新宿本館の6F インディ/オルタナティヴロックフロアで探すこともあるが、それでも見つからないものもかなりある。

 そうすると必然的にアマゾンのjpやusやukで、という流れになるのも致し方ない。僕はどうしても入手したいものに関しては、昔渋谷の宇田川町に店舗があったアップルクランブルレコード(現在は通販のみ)を利用している。この店を経営している松本さんは、このジャンルでは信頼のおける優れたバイヤーだ。
http://www.apple-crumble.com/

 ということで、このところは面白い新譜が目白押しなのだが、こういう理由で通販で入手することが多くなった。最近のイチ押しは、やはりラッキー・ソウルのニュー・アルバム『A COMING OF AGE』だろう。前作は日本でもヒットし、ジャケはイマイチの評価が多かった日本盤『恋はゴージャスに』まで発表したUKの6人組だが、3年ぶりの2ndアルバムとなった『A COMING OF AGE』は前作に劣らない素晴らしい出来。レトロな路線はそのままに、60年代のアメリカン・ポップスを軸としながらもそこにUK独特の疾走感やポップ感覚をプラスしたサウンドで、上質な内容だ。カメラ・オブスキュラあたりが好きな方なら、絶対買いだと思う。パワー・ポップ系からカントリーまで、様々なエッセンスを取り入れたアレンジも魅力的だ。
 なお『A COMING OF AGE』は現状、日本盤は未発売。オリジナルのEU盤(Ruffa Lane Records)はディスクユニオン新宿本館6Fで、そして何とスペインのエレファントからも発売されていて(別ジャケ)、こちらはボーナス・トラック1曲追加。アップルクランブルレコードで購入可能。
 また「Woah Billy!」がRuffa Lane Recordsから7インチ・アナログでカットされている。

COMING_OF_AGE.jpg


 それからこれも最近手に入れたのが、USの4人組女性バンド、THE LIKEの久々となるアルバム『RELEASE ME』。ジャケからして想像がつくかも知れないが、これも60年代のエッセンス、それも少しモッズよりなテイストを前面に出した秀作だ。THE LIKEと言えば、これも2006年に日本盤『ザ・ライク』(原題:ARE YOU THINKING WHAT I'M THINKING?)がユニバーサルからリリースされていたのでご存じの方もおられるかも知れないが、当時は3人組で、しかも日本盤のセールス・トークが「才能、ルックス、バック・グラウンド…全てを兼ね備えた「ガールズ・セレブ・トリオ」遂に日本デビュー!」というものだったので、サウンド的なものやソングライティングの才能を武器に売り出した感じでは無かったような印象がある。
 しかし最近リリースされたニュー・アルバム『RELEASE ME』は全然違う。分かりやすく例えれば、シャングリラス的なエッセンスとモッズ風味を表に出しながらも、メロディ・ラインの美しさと豊富なアイディアを散りばめて、上手く60年代と現代とを結んだ作品、とでも言えるかと思う。一言でいえば、現代版の演奏できるシャングリラス、といった感じだ。
 今作では、そのほとんどの曲をギター&ヴォーカルのZ・バーグが手がけているのだが、これも最近、僕が好きでよく聴いている女性ヴォーカル・バンドの特徴とも一致する。カメラ・オブスキュラのトレイシーアン・キャンベル然り、元ピペッツのローズ・エリナー・ドゥーガル然りである。

THE_LIKE.jpg


 USにしてもUKにしても、この辺りのインディー・シーンがすごく充実した作品を次々市場に送り出している。しかもダウンロード全盛の時代にあって(勿論ダウンロード販売も行っているが)、凝ったデジ・パックでCDをリリースし、その上アナログまで発表しているという事実。カメラ・オブスキュラもニュー・アルバムから4枚の7インチをカットし、LPまで出している。データとしての音楽ではなく、パッケージやアートワークにまで拘ってこそ生まれてくる、そのアーティストの世界観というモノが、確かに存在することを皆知っているのだ。

 そして残念ながら、これらが日本盤としてリリースされていないという事実。そろそろ既成のレコード会社やレーベル、販社の枠を打破すべき時期に来ていることは確かだ。
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